ぴとぅ鳴子変えます!Project M

お披露目の感謝とともに、その先を見て

大東ふれあいフェスタお披露目、ありがとうございました ──

皆様に囲まれ圧倒的に幸せなお披露目演舞でした。

しかし

しかし

これでいいんだろうか?
郷-Sato-をもっと高めるには何かないだろうか。

そうだ、鳴子だ。
朱鳴子はすばらしい。本当に素晴らしい。素晴らしい。
だがそこに検討の余地はないのだろうか?朱鳴子の素晴らしさに思考停止に陥っていないだろうか。

もう一歩、踏み出してみよう!!

鳴子を新しく定義しよう

鳴子に求める部分を分析した。

  • 音の大きさ、綺麗さ
  • 強さ、耐久性
  • 取り回しのしやすさ

語るまでもないが鳴子とは楽器だ。音の大きさ、綺麗さは外せない。次に強さだ。ぴとぅは今年両面鳴子に初めて挑戦。扱いに慣れていないためか、鳴子の補修を試みるメンバーもいた。なので耐久性は大事だ。取り回しのしやすさ……まあ、そこはいいじゃないか。

金属で行こう。強く、大きな音がなる、かっこいい鳴子を作ろう

だが、思わぬ暗雲が。

作れない。

僕たちは鳴子を作ることができないんだ。

ぴとぅはよさこいを踊るチームだ。鳴子を作るチームではない。鳴子製作の技術がない。気づかなかった。

この思い、実現できないのか ──

いや、あそこなら、、、ひょっとして?

???「作ってみましょう!」

手を上げてくれたのは株式会社 鈴木製作所。切削と溶接を得意とし、精密機械部品を手がける会社だ。新鳴子の製作について相談をしたら、力強い返事を頂戴したのであった。

そしていよいよ鳴子製作プロジェクトは動き出したのであった。

Project M ~最高の鳴子に思いをかける者たち~

打ち合わせ・3Dデータ作成

製作が決まったら早速設計に入る。参考にするのは元の白木鳴子。
白木鳴子をスキャニング、イラストレーターでベクターデータ化を試みた。そのデータを図面に落とし込んでいく。打ち合わせは細部にまで及ぶ。

次に実際に加工作業を行うため、3D CADにてデータを作成する。

遠景。全体のサイズ感をしっかり捉える。


近景。”夢源風人”の漢字のロゴも作り込む。次に3Dデータでシミュレーションを行う。ちゃんと削れるか、削り残しがないか、鳴子として正しく動作するかをコンピューター上で確認する重要な工程だ。


加工。 削る。削る。削る。

いよいよ実際に鳴子を加工製作していく段階になる。今回鳴子製作に使う金属はSUS303というステンレス合金を用いる。この合金の特徴は(ちょっと重いけど)固く、強く、錆びにくい、、、まさしく鳴子にうってつけの金属だ!

比重7.93g/cm3 今回は鳴子1つあたり長さ25cm、幅4cm、厚み10cm、重さ8kgの金属塊を用いて完全削りだしで鳴子を製作していく。余談だが話を聞いて「え、マジでこんなおっきいのから削り出すの?」とびびった。

白木の鳴子の風合いを持たせるため「金属木目調」というパワーワードと共に質感を作り上げていく。

組み立て、そして完成

長きにわたる製作、そして検証を重ね、いよいよ新鳴子が完成した。その勇姿に余分な言葉はいらない。とくとご覧ください。

ロゴマークは0.1mmの削り加工。バチの固定にはイモネジ埋め込みを採用していただいた。職人たちの工夫が随所に込められた正に銘品といった趣きを有している。

ちなみに重さは両方で2.5kg。そうです2.5kgです。

実際に踊る

いよいよ完成した鳴子。満を持して踊ってもらうことにした。きっと素晴らしい演舞を見せてくれるだろう。

反省:重たすぎた。

結果、お蔵入りとなりました。残念!!!

2019.4.1 愚かな日企画・実行委員会

Special Thanks

今回の企画・構想・実際の製作のために年度末の多忙な時期にもかかわらず 株式会社 鈴木製作所 に多大なご協力をいただきました。本当に、本当にありがとうございました!!!!!!!!!(まじで。本当にまじで)

よさこいで切削(五面加工)と溶接(製缶)にお困りのチームさんはぜひお声がけしてみてください。

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