僕で良いのかドキドキしてますが、映えある新年の一人目として長文になりますが、どうぞご覧下さい。
20代後半の頃(そんな時もあった)、僕は日本一周一人旅をしていました。
気が向くままに、夏は東へ冬は西へ、楽しそうな事や色んな人に出会いに行く旅と称し、ある時は温泉、ある時は飲み屋街、またある時は何かしらのイベントへと「何か」を求めて旅をしていました。
そんなとき、偶然TVで見たカツオの塩タタキを見て、これは食べに行こう!と思い立ち、翌日に高知へ出発し、その日の夜に着きましたが、なんとカツオの塩タタキは売り切れ。
「なんでやねん」と心の中で思っていましたが、当時の僕は今よりも小心者だった為、人に声をかけれずひろめ市場でオドオドしていました。
そんな時、市場の奥のトイレ(2014年のぴとぅメンバーには強烈なインパクトが残ってる、あの場所)で優しそうなお兄様に勇気を振り絞って声をかけました。
僕
「お、大阪から今来たのですが、カツオのタタキを食べれるところを知りませんか?」
お兄様
「えっ、大阪?うーん、僕も分からんから彼女がトイレから出てきたら聞いてみますね。」
彼女さん
「えっ、大阪?それは食べてほしい!でも、もう空いてる店あるか分からんから友達にも聞いてみるね。」
ここが噂の「よっ!〇〇!」事件になる現場とは当時は思っても見なかったです。
それから一時間程かけて、一緒に空いてる店を探して下さり、なんとかタタキが提供される店に入店。
しかし、最後の一人前が僕の入店時に他客からご注文…
これは無理だなと思った瞬間、お二人が
「この人、大阪から来られた人やき、なんとかこっちに塩タタキをまわしてもらえませんか?」
!!!
そんな事ある?!
まさかそこまでしてくださるとは…
お二人のお力添えがあり、なんとかカツオの塩タタキを食し、電話番号の交換と来年夏にお祭りがあるからその時にお会いしましょうとお話しし、お別れしました。
これが僕のよさこい祭りとの出会いです。
あっ、まだ祭り見てないです。
続きは次項お楽しみくださいませ。
そして、10ヶ月後、知らない番号から着信。
「あー、木村くん?そろそろ祭りやから、いつ来るか連絡しよ思って。」
…。
あれだけ親切丁寧に対応して下さったのに、勝手に番号交換を社交辞令と判断し、登録をしていなかった自分を責めたいです。
すいません。
その時は青森県に旅をしていた為、更に仕事を休むのはどうかと一瞬考えましたが、これもご縁だと思い、会社におそるおそる休日延長のお電話。
社長
「おー、いいよー」
早っ!!
という事で青森から高知へ。
1年ぶりにお会いし、感謝の気持ちを伝え、初めての「高知よさこい祭り」を体験しました。
商店街の中のなんとも言えない熱気、超近距離の迫力のある演舞、とびきりの笑顔の踊り子さん。
僕は一瞬でその魅力にとりつかれ、気付けば高知のお二人を置いて、次の会場、また次の会場と走り回っていました。
夜になって、初めてお二人とゆっくりお話しをしながらあのカツオのタタキを食べました。
お兄様
「木村くん、よさこい祭りはどうやったが?」
僕
「やばかったです!」(語彙力なし)
彼女さん
「木村くん、私ら置いて走り回っちょったもんねー。笑」
お兄様
「そうそう、僕達来月結婚式するき、木村くん良かったら来てよ。」
僕
「?!?!?!」
彼女さん
「待っちゅーよ!」
暑いお祭りの中、素敵なお誘いに感動し、翌月、僕は緊張の中、おそるおそる結婚式へ1人で行きました。
誰も分からん…
当たり前か!と1人ぶつぶつ言いながら、新郎新婦を待ち参列していると、お姉さんが
「大阪から来られた人ですよね?」
僕
「あっ、はい。」
お姉さん
「お話し聞いてます!よさこい祭りに出たいんですよね?良かったらうちのチームで踊りませんか?」
僕
「あっ、アリガトウゴザイマス…」
急な出来事と毎週往復八時間程かかる状況に耐えれるかの判断でこんな感じだったと思います。はい。
僕
「でも、必ず踊りたいですので、またお会いしましょう!」
そう言い残し、お二人の祝福を祈り、大阪へ戻りました。
次項「木村くん、夢源風人を検索する」
お楽しみに!
大変お待たせしました。
いや、待たせすぎたかもしれません。
大阪への道中、あんな事言ったけど大阪でよさこい祭りに行くチームってあるんかなぁ。
と、不安になりながら帰って検索をしてみると、なんと!
何件かヒットするじゃないですか!!
ふむふむ、歴史あるチーム、新しいチーム、学生さん主体のチーム…
いっぱいあるから分からん!
でも一つ目に出てきたチーム気になるし、名前よくわからんけど、ここ見学行ってみよ。
見学当日
肌寒いけど、本当にやってんのかなぁ。
あっ、だれか来た。
さとし「こんばんはー、夢源風人のさとしです」
こっちで見学出来るんで、どうぞ!
大阪城公園の噴水周りで数人踊ってるではないか!
かなみ「こんばんはー、初めましてかなーみです」
はな「はなでーす」
みんな元気で活力があって、めちゃくちゃ楽しそう!
1番偉い人(当時)「あっ、、、」
→正解者には拍手を送ります。
一演舞見させていただき、カッコいい、踊りたいと思い
早速入会。
これが僕の夢源風人のスタートでした。
「2011夢のみなもと」
憧れのよさこい祭り
人はどんな時に人生が変わるかは分かりません。
時には人に助けてもらい、時には人を助ける側にまわり。
夢源風人は単年度制のチームですが、単年度制だからこそ楽しめる部分や経験がたくさんあります。
一年毎にメンバーが変わり、スタッフも変わる、良い部分を代々受け継ぎ進化する。
この経験が僕の人生を大きく変化させてくれたと思います。
チームのコンセプトは
『目には見えない思いのつながり』
どれだけ離れていても、すぐ側に感じる仲間達がたくさんいる。
僕も自分の夢を追い続け、源になる仲間を信じ、風や自然を大切にし、人とつながり続けます。
こんなご時世ですが、コロナだからこそ出来る事がたくさんあると思います。
みんなのつながりを楽しみに、またお会い出来る日を楽しみにしています。
最後までご覧いただき、誠にありがとうございました。